こんにちは。ヴァイオリン講師の釜野です。
ヴァイオリンに興味のある方なら、「ヴァイオリンは3~5歳までに始めた方が良い」というのをどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
レッスンをしていても、「小学校に上がってから始めるのでは遅いですよね?」「大人から始めても無理でしょうか?」というのはよくある質問のひとつです。
本当に遅いのでしょうか?今回は、それについて書いてみたいと思います。
まず、目的を考えてみましょう。
おおまかに2種類です。プロを目指すのか?趣味で弾いていきたいのか?どちらでしょうか。
プロを目指す場合
「ヴァイオリンは3~5歳までに始めた方が良い」と言われるのは、主にプロを目指す場合の話であることが多いです。3~5歳のうちは身体も柔らかいので、無理なく全身の使い方を覚えられるというメリットがあります。
ただし、レッスンを受けるということは立ってヴァイオリンを弾き、話もきちんと聞かなくてはならないので、落ち着いてレッスンを受けるのが難しそうな場合は、小学生になって、少し落ち着いてから始めても十分間に合います。
実際、小学生になってから始めてプロの演奏家になったという方も少なくありません。
趣味として始める場合
大人の方で時々、「大人になってからだともう遅いですよね」と仰っている方を見かけますが、そんなことはありません。
趣味として始める場合*、この場合は何歳からでも始められます。
大学オーケストラで始めた方や、50代、60代で思い切って始めた方もいらっしゃいます。
大きくなってから始めると、身体が子供より固くなっているというデメリットはあります。そのため、レッスンでは体操を取り入れたり、身体に無理のない構え方を探したり、というところにも時間をとっています。
反面、話を聞いて理解したり、理解したことを応用したり、ということは大人の方が断然得意ですので、より深い楽しみ方ができるのは大人の方でしょう。
*趣味として、と書きましたが、ヴァイオリンを教える仕事をしている方の中には、大きくなってから始めた方もいらっしゃるので、仕事として始める場合でも何歳からでもできると言えそうです。
苦労は多いと思いますが、大人になってから始める分弾き方を頭で理解しているので、教え方が上手な方が多い印象です。
やりたいと思った時に始めましょう!
釜野ヴァイオリン教室では趣味の方も大歓迎です。
ヴァイオリンは健康であれば80代までも弾けてしまう、長く楽しめる楽器です。
もう遅いと諦めず、やりたいと思った時にぜひ挑戦してみてください。